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2019.04.08 Monday
さよならミリオン座!!:KUSHITANI名東店

ここのところ新製品の入荷のお知らせばかりでしたが、久しぶりに個人の思い入れだけの記事を(たっぷり長文でw)書かせてもらいたいと思います。

 

ウチのお客さんの中でも映画好きの方ならご存知かと思いますが、伏見にある映画館「伏見ミリオン座」がこの4月に移転OPENとなります。

 

これまでの3スクリーンから4スクリーンに拡大し、しかも場所も最寄りの伏見駅周辺ですので言ってみれば「発展的な移転」です。

 

しかしこれまで慣れ親しんだ映画館が無くなってしまうというのはとても寂しいため最終営業日にお別れを言いに行ってきました。

 

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僕が意識的に映画を観始めてからかれこれ40年以上になります。

 

それまで数限りない本数の映画を、それこそ数限りない多数の劇場で鑑賞してきたわけですが、恐らく最も通ったのがこのミリオン座なんじゃないかと思います。

 

正確にはカウントしておりませんんが、ここで鑑賞した映画の本数は少なく見積もっても三桁以上にはなっていると思います。

 

移転のニュースは1年以上前から会報などで知らされてきましたが、いよいよ目前に控えてここのところ意識的には通っておりました。

 

そんなお客さんが多かったのでしょう。

ここ数週間ミリオン座はいつも人で一杯になっていました。

 

 

そしてここ数か月。

館内の階段の壁にはこれまで上映された映画のチラシがビッシリと貼られています。

 

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これまでも来る度に眺めていましたけど、この日はじっくり一枚一枚見直しました。

 

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どれもこれも懐かしく思い出深い作品でいっぱいです。

 

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僕的青春映画NO1「グミ・チョコレート・パイン」。

ケラリーノサンドロビッチ監督の非常によく出来た作品にも関わらず、イマイチ僕以外にこの作品が好きって人に出会いません・・・

 

この原作は大槻ケンヂ氏の同名小説なのですが、氏の自伝的作品で、ひたすら名画座に通い詰めてATG作品などを見漁っていた体験談が他人とは思えないんですよね・・・

 

 

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サイバラさんは正直そんなに好きじゃないんですけど、彼女の自伝的な映画(「上京物語」「パーマネント野ばら」など)の中ではダントツ大好きな映画です。

 

 

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これはですね。人類必見の映画ですよww

大好きです。ちなみに原作もメッチャ面白いです。

 

 

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これも生涯ベスト10に絶対ランキングされる青春映画の金字塔ですね。

監督じゃなくてプロデューサーですけど、岩井俊二さんはつくづく天才だと思いますよ。

 

先日20年振りに「ラブレター」を観て、全く色褪せていないことにその思いを新たにしました。

参考までに僕が岩井作品で一番好きなのは「四月物語」という短い映画です。

 

 

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蒼井優ちゃんのそれまでと違う雰囲気の役もよかったですけど、森山未來クンの素朴な役作りも良かったですね。

 

 

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あまりに淡々とした映画なため、劇場中に複数人のイビキが響き渡ってましたww

 

 

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映画の初々しさもよかったですけど、Salyuの主題歌も印象的でした。

 

 

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設定も展開もムチャクチャでしたけど、そこは原作通りですww

面白かったですねー。

 

 

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何の気なしに観に行ったら思わぬ拾い物でした。

モデルになっている漫画家(っていうか原作者)のカラスヤサトシさんの単行本もその後買い揃えました。

 

 

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愛すべき佳作というのはこういう映画のためにあるんでしょうね。

しみじみいい映画でしたけど、最近こういう映画にあまり巡り合えていません・・・

 

こうやって見ると、僕が引っかかってるの邦画ばかりですね(笑)

 

これだけ膨大なチラシが貼ってありますので、それぞれ皆さん引っかかる作品は違うんだと思います。

 

それでもこうやってあらためて丁寧に見直していったら、僕は何だか泣きそうになってきました。

どれもこれも本当に思い出深いいい映画ばかりでしたので、それを観た時の気持ちも蘇ってきたのです。

 

通われていた方はご存知の通り、このミリオン座は、シネコンなどではあまりかからない良質な邦画やヨーロッパの映画をよくかけてくれていました。

 

シネコンよりはこじんまりしていましたが、ロビーはカフェ併設でとても落ち着ける空間でした。

 

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上映までの時間をここで本を読んで過ごしたりするのも、休日の過ごしたかとして大好きでした。

 

カフェのフード類も何気に美味しかったですし。

 

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僕はどちらかというと、一階の大きなスクリーンよりも、3Fのちょっと小さ目のスクリーンでかかる作品を多く見ていましたので、毎回胸を膨らませながらこの階段を駆け上りました。

 

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ここを昇るのも今日で最後です・・・・

 

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そして壁にはお客さんからのメッセージがたくさん描き込まれていました。

 

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もちろん僕も描きましたよ!

 

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そのメッセージの数々を、劇場スタッフさんと常連さんが愛しそうに眺めていました。

 

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ここはスタッフさんもお客さんも本当に映画が好きなんだなぁ・・・とあらためて感じてまた涙が溢れそうになりました。

 

 

劇場からのメッセージです。

 

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2005年オープンというと、名古屋にある映画館としては比較的新しい方だと思います。

 

DVDやネット配信で気軽に家庭で映画が楽しめる中、これだけ愛されて、尚且つスクリーンを拡大しての移転ですので映画館としては成功しているのでしょう。

 

恐らくこの「シネコンでもミニシアターでもない」という絶妙な立ち位置がこの劇場が多くの人々に愛される理由なのでしょう。

 

ハリウッド映画はもう見飽きたけど、あまりにマニアックな映画も疲れるよなぁ・・・なんて時には打ってつけなんですよね。

 

もちろんここに通い詰めている人は、新栄の名演小劇場や今池のシネマテークにも足繁く通ってることと思います。

それでもこのミリオン座の「ちょうどいい頃加減」が心底ホッとするんですよね。

 

ここで初めて観た映画のことはハッキリとは憶えていません・・・

 

しかし2006年に国内で上映された映画のリストと突き合わせると恐らくこの作品だと思います。

 

 

西川美和監督の名作です。

男兄弟同士の葛藤や絆が丁寧に描かれていました。

ラストシーンは本当にグッときましたね。

 

 

そして最後に観たのはこの作品です。

 

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予告編ではちょっとコミカルな雰囲気でしたけど、そこはスパイク・リー監督らしく思いっきり風刺の効いた作品に仕上がっていました。

 

たまたまこれが最後になったわけですけど、ここ一ヶ月で鑑賞した中ではこれが印象深かったですね。

 

 

ミリオン座移転企画の一環でリバイバル上映された不朽の名作「ディア・ハンター」です。

 

実はこれ、35年前(浪人生の頃)にもリバイバル上映を観ています。

 

35年振りに観る映画の感想はどうかな?と思いましたが、ほぼ35年前と同じ感想でした。

(冒頭の結婚式のシーンが長すぎるっっ!!www)

 

3時間の長尺。映画と格闘したような気持ちになりました。

 

 

さて。

この日は時間的に映画を観ることはままならず、本当にお別れを言いにきただけでした。

 

移転後のグランドオープンは4月19日。

 

恐らくミリオン座はその立ち位置を変えることなく、僕たち映画ファンに良質な映画を提供し続けてくれることでしょう。

 

ここで用を足すのもこの日で最後ですwww

 

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僕はミリオン座へ行く時はほとんど栄から歩いて行きましたが、通い慣れた道とももうお別れです。

 

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6番出口からこの路地を通ったり・・・・

 

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7番出口から居酒屋「大尽」の前を通って御園通りに入ったり色々でしたが、変わらないのは映画館が近づいてくるとかならず感じる胸の高まりでした。

 

場所は変ってもこのドキドキ胸が高まるのはこれからも変わらないことでしょう。

 

それは映画という素晴らしいメディアに出会ったあの遠い少年の日から寸分変わらないものです。

 

「池袋文芸坐」「高田馬場パール座」「新橋文化劇場」「笹島ゴールド・シルバー劇場」「飯田橋ギンレイホール」等々忘れ得ぬ劇場はた沢山ありますけど、やっぱり筆頭はこのミリオン座です。

 

これからもミリオン座が映画ファンと共にあることを祈ってこの暑苦しい記事を絞めたいと思います。

 

どうもありがとうミリオン座。そしてしばしサヨウナラ!

 

 

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