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2019.10.04 Friday
【保存版!】中綿三種の使い分け詳細解説:KUSHITANI名東店

そのうち解説しようかな?と思いつつ「けっこう面倒臭いな・・・」と先延ばしにしておりましたが、先日わざわざ九州のブログ読者の方よりお電話でお問合せ頂いたのでこの機会に詳細解説いたしましょう!

 

今年のカタログを見ますと、中綿が三種類販売されています。

 

DSC03379.jpg

 

毎年定番のホワイトグースダウンジャケットと、今年から発売している「グレーダウンMID」と「ダウンライクMID」の三種です。

 

カタログのレイアウトでも並んで掲載されておりますので、それぞれの性格や使い分けについて若干混乱されているお客さんもいらっしゃるかもしれません。

 

まず大前提として、この三種類は下の写真のように二種類に分類されています。

 

 

DSC03380.jpg

 

「グレーダウンダッグMID・ダウンライクMID(以下MIDジャケット)」のグループと、ホワイトグースダウンジャケット(以下WGダウン)に二分されています。

 

そしてこの両者は、根本的に開発コンセプトや仕様用途が異なっています。

 

そしてまず結論めいたことを言ってしまえば、絶対的保温性はWGダウンよりもMIDジャケットの方が上です。

 

ここが最も誤解されるところなのですが、この中綿三種に関して言うと、保温性と価格が比例しているわけではありません。

 

大事なことなので反復しますよ。

 

保温性に関してはMIDジャケット>WGダウンです。

 

では用途の違いに着いての解説に入りましょう。

 

このように春秋物と組合わせて使う・・・というところまでは同じです。

 

DSC03388.jpg

 

ただしその使用状況は大きく異なっています。

 

まずMIDジャケットは、簡単に言ってしまえば冬物に標準装備で装着されている中綿を抜いてそのまま売っています。

 

 

これですね。

 

これについての詳細(二種の違い)などは以前にも書いたこの記事に詳しく書いておりますが、これの用途は簡単に言ってしまえば「お手持ちの春・秋ジャケットに組み合わせて冬物に準じた性能を出したい場合に使う」のが最も開発用途に沿ったものだと思います。

 

これがどういう状況のお客様に最適なのか?ってことをイメージしやすくするために具体例を挙げましょう。

 

〇キチンとした防風性を持った春・秋用ジャケットは持っている              

〇しかしさすがにこれだけでは冬は不安                      

〇かと言ってウインタージャケットを4〜5万出して買うほど冬場にツーリングに行くのか疑問 

 

こんな方に最適です。

 

以前の記事にも書きましたが、一般的な性能をもった春・秋物にこのインナーを組み合わせてもらえれば、クシタニの標準的な高性能なウインタージャケットの70%〜90%程度の性能は出せるはずです(この性能の幅はお手持ちの春・秋ジャケットの防風性能によって変化します)。

 

そのうえコスト的にはウインタージャケットのほぼ半分で済みます。

 

まだバイクに乗り始めたばかりで、装備もあまり揃っておらず、尚且つ冬場にどれだけ走るのかまだ未知数・・・というライダーにはとても有効な選択肢でしょう。

 

それに対してWGダウンジャケットの最も有効な使用方法はどのようなものでしょうか?

 

これに関しては割と明確です。

 

〇春・秋の「朝・晩は寒いけど日中はウインタージャケット着るほどでもない」という温度域での調整 

 

 

これが最もポピュラーな使い道です。

僕もこのダウンを一番使っているのはGWや10月のツーリングです。

 

稀に冬物に組み合わせることもありますが、これはもう「寒くて寒くてどうしようもない時に、モコモコの冬物の下に無理やり着込む」ようなイレギュラーな状況です。

 

この使い分けに関しては、僕の経験則的なところも大きいのですが、元々企画開発部も完全に両者は分けて開発しています。

 

その証拠に、両者の中綿量にははっきりとした差があります。

 

具体的数値は企業秘密にも関わりますので差し控えますが、MIDジャケット2モデルにはほとんど差はないのに対して、WGダウンの中綿量は(重量比で)概ねMIDジャケトの5〜6割程度に抑えられています。   

 

これはつまり「持ち運んだ時のコンパクトさ」を最大限重視した結果なのです。

 

それでは画像で具体的に検証していきましょう。

 

この三種の中で、唯一WGダウンだけ収納袋を装備しています。

 

DSC03381.jpg

 

収納するとこの通り、「ちょっと大き目のレインスーツ」程度の大きさです。

 

DSC03382.jpg

 

この状態でクシタニタンクバッグに入れてみても、バッグの6〜7割程度の容積しか占有しません。

 

DSC03383.jpg

 

ですから、朝出発時には着込んでいて、昼間暑くなったら脱いで収納袋に入れてバッグに入れておき、夕方また寒くなってきたらまた取り出して着る・・・みたいな使い方に向いているわけですね。

 

これをMIDジャケットで同じことをしてみましょうか。

 

まずグレーダウンMIDです。

 

DSC03384.jpg

 

もうバッグにいっぱいいっぱいです。

 

元々こういう用途を想定していないので、収納袋も装備していません。

 

ただしこちらはダウンだけあって押し込めばある程度追随性がありますので、普通にファスナーは閉まります。

 

DSC03385.jpg

 

続いて「ダウンライクMID」です。

 

DSC03386.jpg

 

もう溢れ出してますwwww

 

化繊ですからダウンほどコンパクトにはならないんですよね。

 

押し込めばファスナーも閉まりますけど、バッグはもうパンパンに膨らんでしまいます。

 

DSC03387.jpg

 

大型のパニアバッグなどを装備したオートバイで、収納力に余裕があれば、WGのように「寒くなったら着る、暑くなったら脱いでバッグに仕舞っておく」ということも当然可能ですが、このMIDジャケットの場合、「着ている時と脱いだ時の体感的温度差」が大きすぎて、微調整のためのレイヤードとしてはやっぱり向いてないんですよ。

 

このMIDジャケットのインナーの保温性が欲しいほど寒い時って、基本的に「一日中冬物着てなければ寒い時」なのです。

 

実際に着比べてみると、その中綿のボリューム感は歴然です。

 

WGダウンですとこんな感じ。

 

DSC03391.jpg

 

DSC03392.jpg

 

身長166cmの僕がMサイズ着用です。

 

対してMIDジャケットです(化繊の方です)。

 

DSC03395.jpg

 

DSC03396.jpg

 

やっぱりMIDジャケットの方がモコモコ感が大きいでしょ?

 

サイズ感もこちらの方が大き目です。

元々が冬物のインナーですので、この下にまだミドルレイヤーを重ね着出来る程度のゆとりを持ったサイズ設定なのです。

 

春秋ジャケットと重ねてみても割とその差は歴然です。

 

着用してみたのは私物である春・秋用クラリティジャケットです。

 

DSC03389.jpg

 

これはTシャツ一枚での着用状態です。

 

私物ですから当たり前ですが、サイズ感はバッチリですね。

 

DSC03390.jpg

 

これにWGダウンを下に着込むとこんな感じです。

 

DSC03393.jpg

 

DSC03394.jpg

 

多少モコモコ感はありますけど、それほど違和感はありません。

 

次にMIDジャケットです。

 

DSC03397.jpg

 

うーん・・・写真じゃちょっと伝わり難いかなぁ??

明らかにWGよりもモコモコパツパツ感が大きくなります。

 

DSC03398.jpg

 

特に腕周りですね。

 

曲げた時に明らかに窮屈感を感じます。

 

DSC03399.jpg

 

以前の記事にも書きますけれど、このMIDジャケットをお手持ちの春・秋物と組合わせる場合は、「このMIDジャケットを着込める余裕があるのかどうか?」ってことが結構大事なポイントにもなってきます。

 

これは是非お手持ちのジャケットを持ち込んでいただいて試着してたしかめてきてください!

(クシタニジャケットじゃなくても全然OKよ!)

どうですか?
大まかに両者の使い分けが掴めましたでしょうか?

中には素材に詳しい方がいらっしゃって、「でもダウンとしての性能はホワイトグースの方がグレーダッグよりも高いんでしょ?それでも保温性はグレーダッグの方が上なの?」という質問を頂くのですが、元々が保温性に優れたダウンのような素材の場合、完全に「質よりも量」なんですよね。

ただし同じ重量の場合はホワイトグースの方が暖かいのは確かです。

そこで「あまり重量や嵩を増やせないミドルレイヤーとしての役割」が求められるWGダウンジャケットに、「少量でも高性能」なホワイトグースを使うのは実に合理的選択というわけなんですね。

何となくパッと見同じに見えるような商品でも、その仕様用途によって、素材の選択からサイズ感に至るまで細かく選定して完成してるってわけです!

まだ何か疑問点があれば遠慮なく店頭やメールなどでもお問合せくださいね!
張り切ってお答えいたしますよ〜!!(でも長くなるよw)

 

 

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